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【バレエ】雑記帳(2) バレエと出会ったころ

 バレエを初めて見たのはいつだろう? 

 初めてバレエを知ったのは、もしかしたら小学館の学習雑誌だったかもしれない。4歳違いの姉がいたので、小学校に上がる前から姉の「小学○年生」のマンガを読んでいた(しかもうちは母の教育方針というヤツで、実際の学年よりも1年上のものを購読していた。これは学校でのイジメの理由にもなったが、それは余談)。当時、この学年誌には必ずといっていいほど、バレエ漫画が載っていた。谷幸子の「○○の星」シリーズだったと思う。私が覚えているのは「まりもの星」。北海道出身でバレリーナ志望のなでしこちゃんが、妹のれんげちゃんと一緒に苦労する話だったと記憶してるが……ほかの「星」とまざってるかも(笑)。

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【バレエ】雑記帳(1) 導入としての「なぜ」

 なぜ、バレエを観るのだろう? 

 なにせチケット代が高い。演目やバレエ団や座席のよしあしに大きく左右されるが、大雑把に1万円前後かかる。安い席でも2000円くらい。まあ金持ちの道楽と思われる所以だ。王侯貴族ら特権階級のための愉しみ。王室、なかんずく皇室との寄り添い。スポンサーとしての権力とそれにおもねる権威主義。政治利用。白人至上主義。思い切り誤った「異国趣味」。持ち上げるように見せかけた差別意識。演目だけでなく、美意識そのものの白人化。ストーリーにおいても、ダンサーにおいても。異性愛と固定されたジェンダーに依拠した物語。王子様とお姫様の、結婚へいたる疑問のない道。越境されることのない、男と女。ストーリーにおいても、ダンサーにおいても。

 いちいち反論することはできなくはないが、「できなくはない」レベルのものでしかない。反論はできても否定はできない。「そうではないものがある」としたところで、「まったくその通り」なものを否定できない。それらを包含すると認識し、なおかつ私はバレエを観るのだから。しかも愛情をもって。反権力を掲げ、ダブル・ジェンダーを抱えながら。

 なぜ?

 端的に言えば現実逃避であり、エネルギーの再生産。しかし、それがなぜ「バレエ」でなければならなかったのか?

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【映画】ヒトラーの贋札

ヒトラーの贋札
ステファン・ルツォヴィッキー監督/2006年作品/原題「Die falscher」英題「The Counterfeiter」

 世界的な贋作師のサリーことソロヴィッチ(カール・マルコヴィクス)は、印刷工で共産主義者のブルガー(アウグスト・ディール)らとともにザクセンハウゼン強制収容所に移送され、そこでナチスによる贋札製造作戦=ベルンハルト作戦の主任となる。作戦責任者はかつてサリーを逮捕して少佐に昇進したSSのヘルツォーク(デーヴィト・シュトリーゾフ)。

 サリーらは強制収容所の中の秘密工場に隔離され、贋札の製造にあたる。だがドル札を刷るために必要な技術を持つブルガーは、ナチスに協力することはできないとしてサボタージュ。業を煮やしたヘルツォークは、期限までにできなければ五名を銃殺すると告げる。かたくなに「正義」を通そうとするブルガー、ブルガーを密告しようという者、それを許さないサリー。サリーと取引しようとするヘルツォーク。様々な思惑が交錯する中、連合軍が迫りつつあった。

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【映画】ブラックホーク・ダウン

ブラックホーク・ダウン
リドリー・スコット監督/2001年作品/原題「BLACK HAWK DOWN」(ブラックホーク墜落)

米兵、憎悪と出会う。

 このところ、戦争映画ばかしだ。このコラムもまた戦争映画になってしまった。
 さて、これは実際の作戦行動を題材に、ドキュメンタリータッチを目指した映画。

 一九九三年、ソマリア。アイディード将軍を排除すべく、米軍は将軍の側近の拉致作戦を繰り返す。十月三日、アイディード派幹部集会を狙い、側近を拉致する作戦を開始。陸軍特殊部隊レンジャーとデルタは首尾良く捕虜を車両部隊に収容するが、民兵と激しく交戦。戦闘ヘリ・ブラックホークがロケットランチャー弾を受けて撃墜される。乗員を救助すべく、墜落地点に集結しようとする陸上部隊は激しい市街戦の中で負傷者を増やしていく。車両部隊はバリケードと砲撃の中で迷走を続け、そうこうするうちに二機目のブラックホーク撃墜。車両部隊は合流を断念、基地に帰還する。残された九九名の陸上部隊の前にパキスタン軍戦車、マレーシア軍装甲車を含む救援部隊が到着したのは翌午前一時五五分、一時間で終わるはずの作戦は十五時間に及んだ。この戦闘で米側死者十九名、負傷者七三名。ソマリア側死者は未確認ながら千名を超えると見られている。

 映画の主軸となるのはレンジャーの班長の一人、エヴァーズマン(ジョシュ・ハートネット)と彼の班の隊員でデスク要員だったグライムズ(ユアン・マクレガー)、ブラックホークの操縦士で墜落後捕虜となるデュラント(ロン・エルダード)。とはいえ登場人物が多くて見分けるのが大変だ。

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【映画】ホタル

ホタル
監督/降旗康男 2001年作品

「感動した!ありがとおおっ!」が聞こえてくるよな、やっぱ

 桜島の見える海でカンパチの養殖を営む元特攻隊員の山岡(高倉健)と腎臓透析を続ける妻の知子(田中裕子)。「昭和天皇」が死んだ日、山岡の部下で今は八甲田に住む藤枝(井川比佐志)が突然、知覧の特攻平和会館から山岡の家に電話をかけてくるが、行き違いになる。そして「大喪の礼」の日、藤枝は八甲田山で自殺する。「特攻の母」と言われた富子(奈良岡朋子)は老人ホームへ入りたい、と言い出し、山岡に、山岡と藤枝の上官であった金山少尉(小澤征悦)の遺品を遺族に届けて欲しい、と頼む。金山少尉は本名キム・ソンジュという朝鮮人の特攻兵であり、知子の許嫁でもあった。しぶる山岡だが、知子の命があと一年余りと聞いて、二人で韓国へ行くことを決意する……。

 とまあ、こんな「現在」(と言ってももはや十年前だなぁ)を軸に、藤枝の孫、真美(水橋貴己)にオトナたちがそれぞれに語る回想が織り交ぜられながら、物語が進む。

 いやもう、泣き所満載! 半分も行かないうちからそこいらで鼻すすりまくってる音が聞こえてくる。藤枝が特攻平和会館で見る(という設定の)ショパンの「別れの曲」をバックにした特攻機の出撃−特攻−どんどこ撃ち落とされていく実写フィルムあたりから始まって、富子の語る「ホタルとなって帰ってきた特攻兵」だとか、「金山少尉の所へ連れてって!」と特攻機に突っ込む知子だとか、金山少尉が最後の晩に歌うアリランだとか、「不器用ですから」な健さんとか、好きなだけ泣いてくれえ! てなもんだ。

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【映画】男たちの大和/YAMATO  

男たちの大和/YAMATO  
監督/佐藤純彌 2005年作品 東映/角川春樹事務所

かくて消費されるツッコミなき「泣ける映画」

 二〇〇五年、四月。枕崎市の漁協に「大和の沈没地点まで船を出してくれ」という女性、内田(鈴木京香)が現れる。元大和乗組員で、現在は漁師の神尾(仲代達矢)は、彼女がかつて自分をかわいがってくれた上官・内田二曹(中村獅童)の娘と知り、一五歳のアルバイト漁師・アツシと共に船を出す。特別少年兵として一五歳で志願、後に大和乗組員となった神尾の語る、大和の物語が始まる……。

 この二年ほど、舞踊関係の文章をぽそぽそと書き、読みながら痛感したことがある。それは舞台であれ映画であれ、見るということは作り手・受け手の共同作業であって、受け手が自分の中に存在しない「物語」を見いだすのは、なかなかに困難だということだ。「新しい物語」を受け入れられないというのではない。ぼつん、ぼつんと置かれたちょっとしたとっかかりから、未知の物語を展開していくのは、受け手にその気がなければ難しい。あらかじめ持っている自らの参照項の中から選んでわかりやすい物語として読み解くのもまた、受け手の作業なのだ。

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【映画】プライド——運命の瞬間(とき)

プライド——運命の瞬間(とき)
監督/伊藤俊哉 1998年作品 

「大東亜戦争正当化」失敗作の悲喜劇

 裁判冒頭、法廷から引きづり出される大川周明が抵抗しながら叫ぶ。「It's a comedy!」

 まったく、出来の悪いコメディを見せられているようだった。散漫な構成、活かされない役柄、不十分な説明、そして津川雅彦のオーバーアクト。「東条がのり移った」といわれた津川の演技だったが、例えば法廷で松岡洋右の死を知らされる場面、あるいは「ただ一人特攻隊となって闘う」という有名な場面での過剰さは、悪い冗談みたいなものだ。パル判事の私生活部分も、せっかくインドロケまでして、かえって話を散漫にさせている。若い恋人たちも、背負わせたい役割は理解できるが、そのように活かされてはいない。観客が「これはこういうふうなことを描きたかったんだろうなあ」などと思いながら観るようではまずかろう。また、どこの国が参加していたのか、死刑囚以外の判決はどうだったのかという基本的な事柄、「天皇免責」をめぐる連合国相互の確執もほんのアリバイ程度で、東京裁判の本質・全体像を描くという点でも未消化に終わっている。


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【映画】ナイロビの蜂

ナイロビの蜂
フェルナンド・メイレレス監督/イギリス映画/2005年/原題「The Constant Gardener」

 英外務省一等書記官のジャスティン(レイフ・ファインズ)は、学生活動家(なのか?)あがりの妻・テッサ(レイチェル・ワイズ)と共に赴任先のケニアへ。ジャスティンは趣味のガーデニングに、テッサはスラムでの救援活動に没頭する日々だったが、共に活動していたNGOの医師・アーノルド(ユベール・クンデ)と出かけたテッサは、湖の側で遺体となって発見される。テッサの死に疑問を抱いたジャスティンは、彼女の足跡をたどり始めるが、その矢先に帰国命令と無期限休暇を言い渡され、パスポートまで取り上げられる。テッサが、製薬会社・スリービーズが秘密裏に結核の新薬の人体実験を行っていたことを告発しようとしていたことを知ったジャスティンは、再びケニアに赴くが……。

 映画の売りは「ラブ・ストーリー」なのだが、むしろ緻密に計算された、上質のサスペンス。バリバリで行動的なテッサと、物静かでおっとりとしたジャスティンの対比が効果的で、「確かにこういう男だったら、全力で守ってやりたいわなー」とついつい思う。そのジャスティンの「静けさ」が結末を引き立てていて、全くラブ・ストーリーらしく美しく終わる。ケニアロケによる映像はひたすら美しく、それがまた虚しさをかき立てる。だが、後味はあまりよろしくない。


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【映画】マーズ・アタック!

マーズ・アタック!
ティム・バートン監督/1996年作品

九十年代の侵略者たちの正体は……

 パロディ映画である。火星人襲来モノである。まあ火星人に限らず異星人襲来モノは古今東西山ほどあって、どれが本家でどれがパロディだかわかりゃしないんだが、全体としては『博士の異常な愛情』を思わせる作りではある。ともあれ昔のトレーディングカード(よく子どもが集める、野球選手だのアニメキャラだの大鵬だのってアレ)を原作に、結構エグイ映画に仕上がっている。

 ある日発見された火星からの大量の空飛ぶ円盤。ホワイトハウスでは、楽観的な大統領(ジャック・ニコルソン)と性善説・平和主義者ケスラー教授(ピアース・ブロスナン)、軟派野郎の報道官らがタカ派デッカー将軍を退け、火星人と歴史的友好を結ぶべく、テレビでこの事態を発表する。ノリス家の長男は、火星人から国を守るべく軍隊に志願。気の弱い次男はやや阻害された気分でちょっとボケた祖母(シルビア・シドニー)の世話をする。芸能レポーターと報道記者(マイケル・J・フォックス)は火星人報道の主導権を取ろうと躍起。ラスベガスのカジノでは、バツイチの元プロボクサー・バイロン(ジム・ブラウン)が臨時ニュースを見ていた。さて宇宙語翻訳機なるものを作った大統領スタッフは、火星人の「我々は友好のために来た」という言葉を信じてアリゾナの砂漠で火星人の訪米歓迎式典を行おうとするのだが、火星人は態度を一変、大虐殺を始める……。アメリカの運命やいかに?! ジャンジャカジャンジャンジャーン。

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【バレエ】東京バレエ団「白鳥の湖」キャスト表(09.3.14M/14S/15)

東京バレエ団創立45周年記念公演III
「白鳥の湖」
2009年3月14日13:00開演/18:30開演/15日18:00開演 ゆうぽうとホール

指揮:井田勝大
演奏:東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団

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【映画】チョコレート

チョコレート

マーク・フォスター監督/2002年作品/原題「Monster's Ball」

 何でこんなに人が入っているのだろう。そりゃ、この不況の映画産業、たくさん人が入ってくれるにこしたことはないんだけど、何でこんなに、しかも「若い人」が入ってるんだろう? 「黒人女優」が初めてオスカーを取ったから? と、この映画を観たのはかれこれ二ヶ月も前のことだ。ミニシアター系とはいえ、まだ上映されているところをみると、それなりにヒットしているのだろうか。

 アメリカのサウス・ディープ、ジョージア州の片田舎。白人主義のマッチョ野郎ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は、同じく白人主義マッチョ野郎の父と、彼から見れば弱虫でいくじのない息子ソニー(ヒース・レジャー)の三人暮し。代々刑務所の看守を務めている。黒人死刑囚マスグローヴの死刑執行の日、緊張のあまり吐いてしまうソニーをハンクは殴りつけ、黒人看守にまで暴言をぶつける。ソニーは翌日、ハンクと祖父の目の前で、銃で自殺してしまう。「僕は父さんを愛していたのに、父さんは僕を愛していない」と。

 ソニーが死んだ後、看守を辞めたハンクは、行きつけのレストランに新しく入ったウェイトレス、レティシア(ハル・ベリー)と出会う。ある土砂降りの夜、道ばたで泣き叫ぶレティシアの前をハンクの車が通りかかる。息子をひき逃げされたのだ。息子を亡くし、呆然とした彼女を病院から家まで送るハンク。レティシアの役に立とうと不器用に振る舞うハンクは、やがて、彼女の家で一夜を過ごした日、彼女の亡夫とは自分が刑を執行したマスグローヴだと知る……。

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【映画】マスター・アンド・コマンダー

マスター・アンド・コマンダー

ピーター・ウィアー監督/2003年作品/原題「Master and Commander--The Far Side of The World」(航海長兼海尉艦長 世界の裏側で)

 映画館の映画というのは、初めにたいがいコマーシャルが付いている。系列館の場合、最初に「映画の日」があって、それから宝石だとか近所の焼き肉屋とかサウナとかの広告があって、系列館の予告編があって、それらはこれから始まる本編に向かって集中度と気分を高めていく、映画館ならではの「お楽しみ」でもある。が、池袋の大手映画館で「映画の日」の後におもむろに現れたのは、陸上自衛隊であった。ああ、びっくりした。うわさのCM「陸自」編か、と思ったら、これが内閣府の<PKO>CM。まったく油断ならん世の中になったもんだ。大手映画館はどこでもやってるのかなぁ。情報待つ!

 それはともかく、本編はベストセラーシリーズが原作の本格海洋冒険もの。
 時は一八〇五年。英海軍のフリゲート艦(とはいえもちろん帆船だ)、無敗のカリスマ艦長オーブリー(ラッセル・クロウ)率いるサプライズ号に任務が下りる。フランスの私掠船アケロン号を追撃せよ。しかしサプライズ号はアケロン号の奇襲を受け、惨敗。士官候補生ブレイクニー(マックス・パーキス)はこの戦闘で右腕を失う。

 リベンジを果たすべく、執拗にアケロン号を追い続けるオーブリー。親友の艦医マチュリン(ポール・ベタニー)の忠告も耳に入らない彼は、嵐の中の無理な追撃で部下を失い、水兵らの不満のスケープゴートとなった士官候補生ホロム(リー・イングルビー)を追いつめてしまう。そして船員の悪ふざけからマチュリンが腹部に銃弾を受け、船内での手術は無理との事態に、オーブリーはようやくガラパゴスへ上陸し、つかの間の休暇をとる。しかし、回復したマチュリンとブレイクニーがガラパゴスで発見したのは、島の裏側を出航してゆくアケロン号だった……。


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【映画】エディット・ピアフ 愛の讃歌

エディット・ピアフ 愛の讃歌

オリビヴィエ・ダァン監督/2007年作品/原題「LA VieIE EN ROSE」

 伝説の歌姫——というよりはシャンソンの女王、という方が自分のイメージにあうのだが——エディット・ピアフの生涯を描いた映画。ドキュメンタリーではないが、ほとんどの歌はピアフ自身の録音を使っているそうだ。

 第1次世界大戦中のパリ。ごみごみとした路地にしゃがみ込む、薄汚れた女の子。それがエディット。母は路上で歌を歌って稼いでいる。その母に置き去りにされたエディットを、父が迎えに来る。父はエディットを、娼館を経営する自分の母(つまりエディットの祖母)の元に預ける(確か戦争にいくんじゃなかったかな)。娼婦のひとりティティーヌ(エマニュエル・セニエ)をはじめ、みんなから可愛がられるエディットは子どもらしい明るさを取り戻すが、角膜炎から失明してしまう。しかし、ティティーヌたちに連れられて聖テレーズにお参りした後、視力が回復し、エディットは聖テレーズを自分の守護神だと思う。戻ってきた大道芸人の父に連れられて、エディットはサーカスへ。そこも父のケンカで離れた後、芸がウケない父にうながされ、エディットは「ラ・マルセイエーズ」を歌う。

 1935年。20歳になったエディット(マリオン・コティヤール)は、親友モモーヌ(シルヴィ・テステュー)を連れてパリの路地で歌を歌って日銭を稼いでいた。ある日、名門クラブのオーナー、ルイ・ルブレが彼女の歌を聴いてオーディションを行う。そして「ラ・モーム・ピアフ」(小雀)の芸名で彼女を売り出す。成功もつかの間、ルイが他殺体で発見され、エディットは容疑者の一人に。モモーヌとも引き離されたエディットは、作曲家レイモンの特訓で「歌」を学び、コンサートを成功させる。飛ぶ鳥を落とす勢いのエディット。そしてアメリカ公演で、フランス人ボクサーのマルセル(ジャン=ピエール・マルタンス)と恋に落ちる。しかし、エディットに会いに向かう途中のマルセルが乗った飛行機が墜落する……。

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【TV】ロミオとジュリエット(リトアニア国立バレエ団)

ロミオとジュリエット ワシリーエフ版(リトアニア国立バレエ団)

ジュリエット*エグレ・スポカイテ/ロメオ*イーゴリ・エブラ
マキューシオ*ワレリー・ファジェーエフ/ベンヴォーリオ*ライムンダス・マスカリウナス
ティボルト*アレクサンドル・モロドフ/キャピュレット夫人*エレーナ・グリシヴィナ/キャピュレット公*ヴォルデマラス・クレビンカス/パリス*ミンダウガス・パウズィス/乳母*ヨラーテ・ソディーナ 
振付*ウラジーミル・ワシーリエフ
指揮*ムスティラフ・ロストロポーヴィチ/演奏*新日本フィルハーモニー管弦楽団
2001年4月17日、東京文化会館収録(NHK芸術劇場放映ハイライト)

 DVD化による省スペース作戦の一貫で、ずいぶん前に録ったリトアニア国立バレエ団の「ロミオとジュリエット」(NHK芸術劇場・90分弱のハイライト版)をダビングしながら観ました。例の、舞台を二段にして、真ん中にオーケストラがいる版です。私としては、宮本亜門や林真理子の能書きを延々と聞くよりも、1曲でも多く放映に乗っけてほしかったです。それからナレーター、うるさすぎ(怒)。

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【DVD】バレエの詩(プリセツカヤ)

バレエの詩(プリセツカヤ)

VC(VHS) 制作*モスフィルム/1971年/1974年公開
撮影・監督*ワジーム・デルベニョフ/バレエ監督*レフ・ポスペービン
美術*L.シェンゲリア
指揮*ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー/演奏*ボリショイ劇場オーケストラ

アンナ・バヴロワ「瀕死の白鳥」

 IVCのバレエシリーズにオープニングとして必ず入っているらしい映像。映像が残っていることの善し悪し、ってやっぱりあるなぁと感慨に耽ってしまう。無論、残っていることにこしたことはないけど、今観ると「うーむ」ではあるのよ。なにしろ「あの、伝説の、パヴロワの、白鳥」だからね。それはパブロワのせいではなくて、昔のコマ不足のフィルムだということは大きいし、今と比べりゃよしとされるプロポーションや動作が違うわけだから。「ニジンスキーの映像が残っていたら、伝説になったか」という命題は残るわな。

「バレエの詩」オープニング

 「白鳥の湖」3場のロットバルトの出の音楽と共に、黒鳥のプリセツカヤが現れてポーズ。白鳥の序曲に乗せてクレジット。字幕はすべてキリル文字なので、なんだかわかりません。タイトルは多分「バレエ」とか書いてあるんじゃないかと思う。

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【DVD】ジゼル(キーロフ・バレエ)

ジゼル(キーロフ・バレエ)

ジゼル*ガリーナ・メゼンツェワ/アルブレヒト*コンスタンチン・ザクリンスキー 
ミルタ*タチアナ・テレホワ/ヒラリオン*ゲンナジー・セルツキー
ベルタ*アンゲリーナ・カバロワ/バチルド*アネリーナ・カシーリナ/ウィルフレッド*ヴァレンチン・オノーシコ/クールラント公*ウラジーミル・ロプホフ/モンナ*アルティナイ・アスィルムラートワ/ズルマ*オリガ・リホフスカヤ
第1幕パ・ド・ドゥ*オリガ・ウトルシナ、セルゲイ・ヴィハレフ
指揮*ヴィクトル・フェドトフ
プティパ改訂版 演出*オレグ・ヴィノグラードフ
1983年、キーロフ劇場収録(ライブ)
NVC ARTS/ワーナー バレエセレクション VOL7

 「ジゼル」のスタンダードといえば、これ! お手本のようなビデオです。
 ザクリンスキーは長身のノーブル・ダンサー。特にクセもアクもないと言う意味では、伝統的なロシアのプリンシパルかも。メゼンツェワは1幕で出てきたときは「杉村春子のセーラー服?」ですが、観るほどに味のあるジゼルです。

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【DVD】くるみ割り人形(キーロフ・バレエ)

くるみ割り人形(キーロフ・バレエ)

マーシャ*ラリッサ・レジュニナ/くるみ割り人形*ヴィクトル・バラノフ
ドロッセルマイヤー*ピョートル・ルサーノフ/フランツ*タチアーナ・グンバ/ねずみの王様*ゲンナージ・ババーニン/雪のワルツ*イリーナ・ジェロンキーナ、エルヴィーラ・タラーソワ
スペイン*エレーナ・シェルツェーニェワ、アーンドレイ・ヤーコフレフ/アラビア*エカテリーナ・カトコーフスカヤ/中国*タチアーナ・ロジノーワ、イーゴリ・ヴェリャーエフ/ロシア*イリーナ・スヴォローワ、タチアーナ・グンバ、ピョートル・ルサーノフ/パ・ド・トロワ*タチアーナ・ミルシェーワ、エレーナ・シュミル、アルツェーム・ピハーチャフ
指揮*ヴィクトル・フェドトフ
イワーノフ・ワイノーネン改訂版 芸術監督*オレグ・ヴィノグラードフ
1993年10月17ー20日、キーロフ劇場収録(ライブ)
PHILIPS DVD

 軽やかな序曲の間に客席がカットバックで映されます。おでかけ用にかわいらしく着飾った子どもたちや軍の幼年学校の制服らしい子どもたちがオペラグラスを取り合ったりして、キーロフ劇場の雰囲気を伝えてくれます。子どもを連れて劇場に行く(というか子どもたちがちゃんとおとなしくマナーを守って観劇する)街なんだな。私としてはフェドートフの軽やかな指揮を映してくれた方が嬉しい。フェドートフがドロッセルマイヤー演ったら似合いそうな気がする(我ながらうーむ)。


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【DVD】ドン・キホーテ(アメリカン・バレエ・シアター)

ドン・キホーテ(アメリカン・バレエ・シアター)

キトリ*シンシア・ハーヴェイ/バジル*ミハイル・バリシニコフ
ドン・キホーテ*リチャード・シェイファー/サンチョ・パンサ*ブライアン・アダムス/ガマーシュ*ヴィクター・バービー/ロレンツォ*フランク・スミス/エスパーダ*パトリック・ビッセル
メルセデス(ドン・キホーテの夢で)*スーザン・ジャフィ/アムール*シリル・イエーガー
花売り娘*イレイン・クドウ、クリスティーヌ・スピッツァ/メルセデス*ジルマ・ブスティッロ/ドゥルシネア姫*ヴァレリー・マドニア/バジルの友人*ロバート・ラ・フォス、グレゴリー・オズボーン/ウェイター*ジョン・ガードナー

指揮*ポール・コネリー 演奏*アメリカン・バレエ・シアター・オーケストラ
振付*ミハイル・バリシニコフ(プティパ・ゴルスキー版による)
1983年6月NY、メトロポリタン・オペラ・ハウスにて収録(ライブ)
ワーナー(VHS)

 バリシニコフによるドンキのライブビデオ(DVDも出てる)。普通の全幕ものを見慣れていると物足りなくも感じるけれど、それなりの工夫が随所にこらされていて、アメリカンなエンタテインメントとして楽しめる。限られた条件で、最大限に観客を喜ばそうとする、バリシニコフの心意気とセンスのよさを感じる1本。

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販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
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【CD】チャイコフスキー三大バレエ名曲集

チャイコフスキー三大バレエ名曲集

指揮:アンドレイ・アニハーノフ 
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団 2000年3月〜4月録音
 解説は「目の前に広がる情景——アニハーノフとレニングラード国立歌劇場管弦楽団の十八番」濱田貞行

 ジャケットからだけでは曲目がわからないので、不安で買えないわー、という人のために、こんな中身です。ジャケットは表が眠りのアポテオーゼだけど、キャストはよくわからない(フロリナはクチュルクかな)。裏は管弦楽団一同だけど、一目でわかるアニハーノフ(笑)。中ジャケは白鳥のコールドと、ハビブリナのマーシャの写真が入っています。

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【DVD】キーロフ・イン・パリ(キーロフ・バレエ)

キーロフ・イン・パリ(キーロフ・バレエ)

収録演目*シェヘラザード、薔薇の精、ポロヴェツ人の踊り、火の鳥
振付*ミハイル・フォーキン/指揮*ミハイル・アグレスト/演奏*マリインスキー劇場管弦楽団・マリインスキー劇場合唱団
2002年10月 パリ・シャトレ座収録(ライブ)
新書館DVD

 フォーキン振付の4演目を、バレエ・リュスの旗揚げの地、パリ・シャトレ座で公演するという粋なガラのライブ収録。ということで当然のように、18禁から怪人ショーまで幅広い、キーロフ・キャラクター部門人海戦術大会になってます。フォーキンのファンの私にとっては嬉しい1枚。

キーロフ・バレエ・イン・パリ(DVD)キーロフ・バレエ・イン・パリ(DVD)
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【映画】ラジュー出世する

ラジュー出世する

アズィーズ・ミルサ監督/1992年作品/インド映画

 何を隠そう八十年代半ば、印度哲学なるものの勉強をしていた。ちょうどオカルトブーム、エスニックブームのハシリの頃で、映画といえばサタジット・レイや! という同級生に連れられて、眉間にしわなんか寄せて岩波ホールの『大地のうた』なんかを見に行っちゃ、やっぱりシャルミラ・タゴールはかわいいよね、なんてことをしていたわけだ。

 で、今月の映画はインド映画。といってもサタジット・レイでもミーラー・ナーイルでもない。インド映画といえば彼らの「芸術映画」しか公開されてこなかった日本でなんと四十二年ぶりにロードショー公開されるヒンディー娯楽映画、歌ありアクションあり何でもありのミュージカル。「週刊モーニング」で連載しているグレゴリ青山の「ひみつのマルグ印観光公司」で何度か特集されて以来、一度見てみたいと思っていたヒンディー映画にようやくお目にかかれた次第である。

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【映画】エビータ

エビータ

アラン・パーカー監督/1996年作品/原題「Evita」

いずこも同じ「聖母(マドンナ)」の……

 冒頭、映画中映画のフィルムが途切れ、ブーイングの中、映画館の支配人がエバ・ペロンの死を告げる。泣き崩れる人々、荘厳な葬列。それらが一区切りついてバーの中、アントニオ・バンデラスが唐突にラテン調の「ホワット・ア・サーカス」を歌い始めてようやく思い出した。「あ、ミュージカルだっけか」。なあんだミュージカルだよ、劇団四季でもやってたじゃん。

 そんなことはすっかり忘れて「社会派映画」を観に来てたつもりの人はちゃんと裏切られる。こいつはエンタテイメント。そう切り替えたらめちゃくちゃ楽しい、アルゼンチンのファーストレディ・エビータの成り上がり一代記だ。もっともバンデラス(劇中では「チェ」役)とマドンナ(エビータ役)の歌いまくりだから、多少はエビータとその時代に関する知識がないと、特に後半ペロン政権成立以後は何が何だかわからなくなるかもしれないが。

 この映画を特集した三月一日付「朝日新聞」の学芸欄の見出しはこうである。「聖なる母? それとも情婦?」。

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【映画】シカゴ

シカゴ

ロブ・マーシャル監督/ビスタ・サイズ/カラー/113分/2002年度作品/アメリカ映画/原題「CHICAGO」

 一九二〇年代、シカゴ。売れないダンサー上がりのロキシー・ハート(レニー・ゼルウィガー)は、愛人の「業界に顔が利く」という言葉が嘘だったとわかり、逆上して射殺してしまう。移送された留置場では、やはり殺人犯のショウ・ガール、ヴェルマ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)が看守長のママ・モートン(クイーン・ラティファ)を買収し、腕利きの弁護士ビリー(リチャード・ギア)を雇い、スキャンダラスなスターとして新聞を騒がしていた。ロキシーも、純情な夫エイモス(ジョン・C・ライリー)を説得、ビリーを雇うことに成功。一躍「キュートな殺人者」としてヴェルマをしのぐスターにのし上がる。しかし、華やかな生活もつかの間、パイナップル長者の娘が夫とその愛人を撃ち殺し、世間の注目は彼女に集まる。巻き返しを図るロキシー。さらにそれを追うヴェルマ。そもそも二人に無罪判決は出るのか?

 この「シカゴ」はボブ・フォッシーの舞台ミュージカルを映画化したもの(元々は20年代のブロードウェイ戯曲)。ミュージカルの映画化はいくらでもあるが、毎度気になるのは「舞台中継か、映画なのか?」といったところ。オリジナルの舞台のイメージを損なわず、或いは発展させて、なおかつ映画である、というのが大命題なのだ。生身のダンサーによる迫力、これまた楽しみなアイデア満載の舞台セットなどを「映画らしさ」でどのようにしのぐのか?

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【映画】RENT

RENT

クリス・コロンバス監督/2005年度作品/アメリカ映画/原題「RENT」

表現する動物たちのこと、再び

 一九八九年、クリスマスイブのニューヨーク。映像作家の卵マーク(アンソニー・ラップ)と元人気ロックミュージシャン・ロジャー(アダム・パスカル)の住むロフトのある一角は、売れないアーティストとホームレスたちが住む吹きだまり。家賃を払えない彼らを追い出して、この地区を再開発しようとするベニー(テイ・ディグス)は、マークの元恋人モーリーン(イディナ・メンゼル)らによる抗議ライブを中止しろと迫る。マークたちの親友コリンズ(ジェシー・L.マーティン)は強盗に襲われたところを、エンジェル(ウィルソン・ジェレマイン・ヘレディア)に助けられて恋仲になり、ロジャーは階下に住むセクシークラブのダンサー・ミミ(ロザリオ・ドーソン)に誘惑される。モーリーンとその恋人ジョアンヌ(トレイシー・トムス)による抗議ライブは、ベニーらの配置した警官によって乱闘騒ぎとなり……と、ここまでが前半。

 ドラッグ、エイズ、権力、そして自らの才能。彼らが立ち向かわなくてはならないものは多い。「いつかはきっと」と思うばかりの彼らは、意気がってみても、実は無力だ。その中で、ロジャー、ミミ、コリンズと同じくHIVポジティブであるエンジェルは、自助サークルである「ライフサポート」に通いながら、周囲を豊かな愛情でつないでいく。

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【映画】THE 有頂天ホテル

THE有頂天ホテル

監督/三谷幸喜 2006年作品/東宝

 大晦日のホテル・アヴァンティ。宿泊部長・副支配人の新堂(役所広司)とアシスタント・マネージャーの矢部(戸田恵子)、飲料部長・副支配人瀬尾(生瀬勝久)は、年越しイベントやマン・オブ・ザ・イヤーの授賞式やら、宿泊客やらのトラブルやらでてんてこ舞い。ベルボーイをしながらストリート・ミュージシャンを続けてきた只野(香取慎吾)は、今日で退職して田舎に帰る予定が、相次ぐトラブルで「もう一日だけ」と懇願されて再び制服を着る。ウェイターの丹下(川平慈英)と恋人の客室係・野間(堀内敬子)はケンカの真っ最中。シングルマザーの客室係ハナ(松たか子)は、すさまじく散らかった部屋を片づけるうちに、その部屋の宿泊客である会社社長の愛人と間違えられて大芝居。ハナの昔の恋人、汚職国会議員の武藤田(佐藤浩市)は、マスコミから逃れて逗留中。今年のマン・オブ・ザ・イヤーの受章者の妻(原田美枝子)は新堂の別れた妻。ショーに出るはずのアヒルは逃げだし、総支配人(伊東四朗)は迷子になり、コールガールのヨーコ(篠原涼子)はうろうろする。新堂は無事に年を越せるのか?


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【映画】ルビー&カンタン

ルビー&カンタン

フランシス・ヴェベール監督/カラー/85分/2003年度作品/フランス映画/原題「Tois toi! 」(黙れ!)

 かつてルイ・ド・フュネスというおっさんがいた。もう覚えている人も少ないかもしれないが、ジャン・マレー主演の怪盗ファントマシリーズや「大混戦」「大沈没」といった「大××」シリーズで、六十年代から七十年代にかけて、大人気だった(と思う。私は大好きだった)コメディアンである。そんな映画をふと思い出す、ライトなフレンチ・コメディである。主演はおっさんになってしまったジャン・レノとジェラール・ドバルデュー。

 間抜けなコソ泥のカンタン(ドバルデュー)は、銀行強盗に失敗してムショ送りになるが、これが生来のおしゃべり好きのふざけ好き、同房の囚人とトラブルが耐えない。一方、ギャングのボスの愛人と恋に落ち、彼女を殺されたルビー(レノ)は、現金輸送車を襲ったギャングの手下から金を横取りして収監される。警察は完全黙秘を続けるルビーの口を割るため、カンタンを同房に。ところが純朴すぎるカンタンは、「うるさい」とも「黙れ」とも言わずに黙秘するルビーを、彼の話を喜んで聞いていると勘違い。生まれて初めてできた大親友と思いこみ、どこまででもついてゆくのだ。ルビーの脱走計画もカンタンのおかげでとんだ珍道中に早変わり、脱臼はする、腰は打つ、警官には撃たれる。散々な目にあうルビーは、恋人の仇を取れるのか? カンタンの「故郷でルビーと飲み屋をやる」という一方的な夢は叶うのか?


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【映画】ファントマ電光石火

ファントマ電光石火

アンドレ・ユヌベル監督/カラー/99分/1965年度作品/フランス−イタリア映画/原題「Fantomas se dechaine 」

 前作「ファントマ危機脱出」で怪盗ファントマを追いつめたパリ警視庁のジューヴ警部(ルイ・ド・フュネス)の叙勲式。だがそのジューヴ警部の元にファントマからの挑戦状が届く。ファントマは、他人を意のままに操る「テレパシー銃」を開発中のマルシャン教授を誘拐。次は共同開発者のルフェーブル教授が危ない。新聞記者のファンドール(ジャン・マレー)と恋人でカメラマンのエレーヌ(ミレーヌ・ドモンジョ)は、警部に内緒で策を講じ、ファンドールがルフェーブル教授に変装し、教授の身代わりでローマの科学会議に出席することに。ところがローマに向かう特急の中で、警部がルフェーブルが偽物だと気づいて大騒ぎ。

 ともあれ一行は会議に出席するが、テレビでファンドールのコメントを見て激怒した教授もローマに向かう。そこへ教授に化けたファントマも到着、会場は大混乱。ファントマは教授だけでなく、エレーヌとその弟もさらっていく。アジトでファントマからプロポーズされたエレーヌは、ファントマと仮装舞踏会へ。追ってきたファンドールと警部一行もまとめてファントマに捕らえられ、アジトでテレパシー銃の実験台にされそうになるが……。

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