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【DVD】ジゼル(キーロフ・バレエ)

ジゼル(キーロフ・バレエ)

ジゼル*ガリーナ・メゼンツェワ/アルブレヒト*コンスタンチン・ザクリンスキー 
ミルタ*タチアナ・テレホワ/ヒラリオン*ゲンナジー・セルツキー
ベルタ*アンゲリーナ・カバロワ/バチルド*アネリーナ・カシーリナ/ウィルフレッド*ヴァレンチン・オノーシコ/クールラント公*ウラジーミル・ロプホフ/モンナ*アルティナイ・アスィルムラートワ/ズルマ*オリガ・リホフスカヤ
第1幕パ・ド・ドゥ*オリガ・ウトルシナ、セルゲイ・ヴィハレフ
指揮*ヴィクトル・フェドトフ
プティパ改訂版 演出*オレグ・ヴィノグラードフ
1983年、キーロフ劇場収録(ライブ)
NVC ARTS/ワーナー バレエセレクション VOL7

 「ジゼル」のスタンダードといえば、これ! お手本のようなビデオです。
 ザクリンスキーは長身のノーブル・ダンサー。特にクセもアクもないと言う意味では、伝統的なロシアのプリンシパルかも。メゼンツェワは1幕で出てきたときは「杉村春子のセーラー服?」ですが、観るほどに味のあるジゼルです。

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販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2006/07/12
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 ザクリンスキーのアルブレヒトは、プレイボーイでなし、純愛でもなし。恋に浮かれたお坊ちゃん、って感じ。対するヒラリオンも分が悪すぎ。若い乙女に興味を持ってもらえるようには思えない。策士ってわけではありませんが、実直ってほどでもないし。うーん、ジゼルの存在感に比べると、男二人の影が薄いなぁ。

 収穫祭は、樽の上にバッカスの扮装をした子役を載せた輿と、荷車(?)にのったペザント・カップルが引かれてくるパターン。この子役が可愛い。キーロフ劇場での収録ものは、ワガノワの生徒が出演するのも、「ジゼル」に限らず楽しみのひとつ。この子は名前もクレジットされてないが、今はどうしているのやら。ペザントは男女が二つずつのバリエーションを踊るが、ウトルシナがとにかく可愛い! ホントにちっちゃいダンサーだが、特に第1バリエーションのアラベスクの繰り返しがとても似合う。全くぶれないポアントが可愛いだけでなく凛とした印象を与えている。

 今回見直してみて気がついたけど、ペザントの締めくくりの群舞で、ホップしつつ左右からの交差をくり返す振りは、2幕の見所、ウィリたちがアラベスクのままホップして交差する振りと対なのね。農民たちの躍動感たっぷり(男女混ざって)、喜びいっぱいの振りと、ウィリたちの荘厳で冷たい振りを対応させて、1幕と2幕の世界の隔たりをくっきりさせる。今まで気づかんかったよ。うかつ、うかつ。

 狂乱の場でのジゼルはとても美しい。アルブレヒトの足元に座り込み、手でおおった顔を上げると、ジゼルの頬を涙がつたっている。通常なら「花占い」をくり返す場面だが、メゼンツェワは毅然と顔を上げて一点をみつめる。こんなに美しいジゼルはなく、この場面だけでビデオを観る価値があろうというもの。

 テレホワのミルタは怖い♪ 怖くてうれしい♪ 目下のところ、私のベスト・ミルタはこのテレホワさっ。登場からして怖い。モンナとズルマ(いわゆるドゥ・ウィリ)もジゼルもだが、劇場の「しかけ」がちゃんと使われているあたり、「引っ越し公演」にはない楽しさ(笑)。ちゃんとミルタが飛ぶし。ウィリはこれくらい怖くやって欲しい。アスィルムラートワのウィリも、怖いながらも彼女らしい華のあるバリエーションを踊っている。

 ウィリになったジゼルもすばらしいので、「ジゼル」ってどんなバレエだっけ? という人は、まずはこのビデオでスタンダードを味わいましょ。
('04.5)

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