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【映画】THE 有頂天ホテル

THE有頂天ホテル

監督/三谷幸喜 2006年作品/東宝

 大晦日のホテル・アヴァンティ。宿泊部長・副支配人の新堂(役所広司)とアシスタント・マネージャーの矢部(戸田恵子)、飲料部長・副支配人瀬尾(生瀬勝久)は、年越しイベントやマン・オブ・ザ・イヤーの授賞式やら、宿泊客やらのトラブルやらでてんてこ舞い。ベルボーイをしながらストリート・ミュージシャンを続けてきた只野(香取慎吾)は、今日で退職して田舎に帰る予定が、相次ぐトラブルで「もう一日だけ」と懇願されて再び制服を着る。ウェイターの丹下(川平慈英)と恋人の客室係・野間(堀内敬子)はケンカの真っ最中。シングルマザーの客室係ハナ(松たか子)は、すさまじく散らかった部屋を片づけるうちに、その部屋の宿泊客である会社社長の愛人と間違えられて大芝居。ハナの昔の恋人、汚職国会議員の武藤田(佐藤浩市)は、マスコミから逃れて逗留中。今年のマン・オブ・ザ・イヤーの受章者の妻(原田美枝子)は新堂の別れた妻。ショーに出るはずのアヒルは逃げだし、総支配人(伊東四朗)は迷子になり、コールガールのヨーコ(篠原涼子)はうろうろする。新堂は無事に年を越せるのか?


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販売元:東宝

発売日:2006/08/11
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 三谷らしい、ウェルメイドな喜劇。これはもう、コメディではなくて喜劇、だな。あらゆるできごとがぐるぐると、有機的に結びついて、最後は大団円で終わる、スラップスティックの王道。もちろん、「上手くできすぎ」であるけれど、「はははは、そりゃねーよ、いくらなんでも」で笑い飛ばせばすむのが、この手の映画のよいところ。だから多くを語ることはないのだな(あっ、終わっちゃったよ)。

 確かにくどいといえばくどいし、新堂が別れた妻に見得を張って、受章者になりかわるくだりは痛々しくて見ていられない気持ちの方が強かったけれど、ま、終わりよければすべてよし、か。

 キャストの一人一人がはまっていて、存在感を放っている。これだけの人数だからすごい存在感になってしまうのだが、それぞれの役柄にダブりがなく、すっきり演じられている。秀逸なのはやっぱり、筆耕部のオダギリジョーだ。いやまさか、これがオダギリジョーとは思わなかったよ。川平慈英と堀内敬子は、このまま「ロッキー・ホラー」ができそうなコンビだ。それと佐藤浩市だな。このふてくされた議員(とそのエンディング)がまたよい。

 「自分の気持ちに、素直に」。要するにメッセージはこれだけ。夢を諦めるのも諦めないのもよし。今の自分を素直に見つめるところから、次の行動を決めるとしよう。でもそれがなかなか難しいんだよね、と、軽く肯定もしてくれる。♪ドン・キホーテ、サンチョ・パンサ、ロシナンテ、&俺。只野が歌う通りに、天国生まれの愛すべき人々は、突っ走っていく。

 肩の力を抜きたいときに、難しいことを考えるのに嫌気がさしたら、どうぞ。

 (06.3 書き下ろし)

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