フォト

最近のトラックバック

Amazon Search

無料ブログはココログ

« 【バレエ】雑記帳 (5)  シヴァコフをめぐるパートナーたち | トップページ | 【バレエ】雑記帳 (7)  極私的シヴァコフ狂走曲06夏 »

【バレエ】雑記帳 (6)  黄昏の王国の絶望する王子

 ……または ボヤルチコフ版「白鳥の湖」についての妄想

 煮え切らないラストで有名なボヤルチコフ版の「白鳥の湖」についての、ちょっとした駄文です。主に06年1月のコシェレワ/シヴァコフの舞台を元にしていますが、クナコワ/ルジマトフのビデオ版や昨年以前の「白鳥」を若干参照しています。ルジさんのビデオはもう10年以上も前のものなので、今は演出や振付も多少変わっているでしょう。それでなくてもダンサーによって解釈が大きく異なるところも多いですし、同じダンサーでもいろいろと模索(?)しているでしょうし。なので、結局はコシェレワ/シヴァコフ版についての駄文、だな(自嘲)。ま、1月の私の妄想の集成といってもいいのですが(はははは)、王子のモノローグと考察とで構成しています。ああ恥ずかしい(わはははは)。というより「気分は清水哲太郎」かも。プハチョフやシャドルーヒンがどう踊っているかも見たかったところですが、多分来シーズンもそんな(経済的)余裕はないだろうなぁ。

【1幕1場】
 ………成年式は無事に終わった。明日の舞踏会で花嫁を決めれば、即位式が待っている。そうすれば私はこの国の「王」となる。わかってはいる、父上亡き後、母上がどれほどの苦労をしてこの国を治めてきたのか。元々「国」だの「王」だのいったところで、地方の小さな藩王国に過ぎない。それももう限界に来ている。国力はもはやなく、国としての体面を整えるのがやっとだ。少しでも気を許せば、周囲の大国に吸収されてしまうだろう。それでも私は、母上に代わってこの国を治めなくてはいけない……

 やっぱり書いてて恥ずかしいな(笑)。ボヤルチコフの王子(たち)が過剰にユウウツなわけをこんな具合にまとめてみた。国力は全然ない。それとも本拠地でやるときはもう少しにぎやかなのかな。大体、家庭教師が舞踏会の切り盛りまでするくらいだから、人材は不足。プログラムによれば、1場が成人式のようなのだけど、なんぼ国が傾いてても、あれが「王子の成人式」はないだろう、ということで、式はすでに城内で行った後で、庭園で2次会(?)をしていると考えた。

 ……領民たちがお祝いの踊りを披露してくれるというのに、先生が庭園の視察をせねばと言うので、とりあえずついて回ってやらなくてはならない。領主として感じ悪い気がするが、先生はそういうところには無頓着だ。明日の舞踏会の式典長をまかされて、テンションがあがっているらしい(儀礼官に暇を出してしまったのだ)。母上からは明日の念押しだ。この小国に嫁ごうという姫を集めるのは並大抵のことではなかったろう。先程の意趣返しというわけではないが、先生が酔っぱらっているのを承知で踊らせてみた。友人たちは、私の祝いだからといって騒いでいるが、こちらは飲んだくれてばかりいる気分にはとうていなれない。お前らは気楽でいいさ。くそぉ。こんなときにあのボルドーに派遣されている彼がいれば頼りになるのに……

 だんだん品がなくなってきたな。成年式のお祝い(弓)をもらうシーンがないので、「成年式の場でもうもらってしまった」「お祝いも出せないほど国が傾いている」をお好みでチョイス。母上はお祝いに来ている領民や廷臣(貴族)の手前、ちょっと顔出しついでに念押しという程度にしてみた。この場でいきなり「明日嫁を決めろ」というのは不自然な気がするし、息子のお祝いなんだから顔ぐらい出すのも礼儀のうちでいいだろう。

 なぜワルツで王子と先生がうろうろしているのかはいまだに謎。家庭教師が先頭に立ってあれこれ示しながら歩いているので「視察」にしてみたが、「明日の段取りの説明」のようにも見える。だが、「明日」庭園で何かをするシーンがあるわけではないので、この説明も妙。単に「庭の故事来歴を説明している」ようにも見えるが、何も今そんなことをしなくても(笑)。

 「前半の祝いは領民なので軽く扱っている」「後半の祝いは貴族なので一応見ている」ということかなとも思うけれど、貴族の踊りも見てないで飲んだくれてるし。ルジマトフの出たビデオの方では、母上が出てくるところでコールドの領民が貴族と入れ替わる。つまり貴族は母上が引き連れてきた廷臣なので、王子として席は外さないけど、そいつらの踊りは見なくてもいいと思ってるのかもしれない(笑)。ただ、今も廷臣たちの出がそういう演出だったかは忘れてしまった。ちなみにニコラがゲストで来たときは、うろうろしないで、はじっこのベンチに座って全部見ていた。通しリハの時間が取れなかったらしいので、そのためかも知れないが、王子としては正しい。

 「先生はまだ踊ってないじゃないですか」の時はちょっとイジワルだったぞ>シヴァ王子。ま、意趣返しというより「若い者の悪ふざけ」だな。それにしても、ボルドーに派遣された人はいつ帰ってくるんだか。

 ……それでも、考えることはある。この森の向こうには違う人生があるのかもしれない。「おとぎ話の王子様」のように。だが、この黄昏のように沈んでいく王国の中で、果たすべき責務を全うするのが私の人生だ。それに不満があるわけではない。むしろ頭が痛いくらいだ。もしかして明日、姫の誰かを選ぶことができれば、あるいは……。え? まだ飲むの? ああわかったわかった、乾杯。ちょっと物思いでもしようものなら、これだ。くそぉ。……やっとみんな帰ったか。ふう。少し酔いざましをして帰らねば。どうせ今夜は眠れそうにない。そういえばさっき先生が、湖に白鳥が来ていると言っていたな……

 どんどんガラが悪くなってくるな。飲んだくれながら舞台前方をうろうろしているところは、「これから起こることへのほのかな予感」や「このうんざりするような現実からの脱出を夢見る」というあたりが妥当なのだろうけれど、「夢見がち」ではない諦念な王子を想定した。多分そこいらがキモ。
 何というかね……。王子は確かに笑顔なのだけれど、いわゆる「シヴァのあの笑顔」ではなくて、妙に一貫して「寂しい」でもあったのだよな。まあ単に「品よく見せようとしておとなしくいた」だけという気もしないでもないが。オマール@トロワのはしゃぎっぷりとの対比はきっちり見せていたので、「本当は楽しくないのに、ちょっと無理してふるまっている」とした。みんながいなくなった後で、本当にいきなり「ユウウツ」になってたし。それにしても「仏頂面」が「ユウウツ」に見えるようになっただけでもたいしたものだ、いやはや。

 湖へ行くのも「去りゆく(何も無かった)青春を惜しむ」でもよいのだけれど、もう少し軽い感じにしてみた。飲み過ぎちゃったし、気をつかってにこにこしてたから疲れちゃったってことで。どうせご近所なんだし。それにしても「彼女イナイ歴」20年……だよな、オデットが「初恋」なら。本当に「何も無かった」青春なんだろうなー。

【1幕2場】
 さすがにモノローグはやらないですよ、恥ずかしいから(←だったら最初からやるなよー)。というより、2場に関して言えば、ボヤルチコフだからといって特別な演出はないと思うので。むしろ踊り手による表現の違いの方が大きい。だからいくつか断片的に。

 1場と2場の間、王子がうろうろする……じゃなくて、王子の抜ける森が、現実と「魔法の世界」とのトンネル。だからすこし眉間にしわをよせつつ、眩暈も感じつつ。その意味では「踊らない」のが正しいのかも知れないけど、踊って欲しいのが人情だな。ジークフリートって、ただでさえ踊りの見せ場が少ないから。

 オデットのソロについては以前も書いたけれど、グランアダージョで王子を愛するようになったオデットの、彼を信じるとの決意表明だと思うのだ。あの始めのアラスゴンドにそれが込められてると思うわけ。だから、王子は彼女をエスコートして出て、それを見届けるのが礼儀というもの。マハリナとゼレンスキーのビデオがエスコート付きなので、そういうものだと思っていた。あと、実はAMP版が王子付き。意味は見いだそうとすれば、どこにでも見いだせるのだよ。

 ともあれ、オデットを救う決意をした王子は、城に戻る。白鳥の群れの中で翻弄されるままに「魔法の世界」に踏み込んだ王子の、あるいはこれもまた受け入れるべき「現実」だったのか。
 
【2幕】
 ……茶番だ。こんな茶番が許されるはずがない。朝から母上には何度もそう訴えているのに、とりあってもらえない。確かに舞踏会に出席する姫たちはもう到着している。何のために苦労して姫たちを集めたのかと言われれば、返す言葉はない。形だけでも舞踏会は開かれなければならない。私が誰も選ばなくとも、か……

 それにしても閑散とした舞踏会だな。王子の成年式で嫁選びだよ。というわけで、国力のめいっぱい傾いた王国にしてしまったのだけど。幕開けの貴族たちの踊りがワルツなどではなく、宮廷舞踊風になっているところが余計に寂しさをそそるような気はするが、考証としては正しいんだろうな。

 ……気持ちを抑えて、母上の隣に座る。姫たちがみな同じに見える。どのみち、どの姫も選ぶことはないのだ。それでもひとりずつ、いっしょに踊らなくてはならない。王子としてきちんと礼だけは尽くさねば、と思っていたのに、踊るうちにいらだちがつのり、それすらもままならなくなってしまった。母上は、会ってみれば気に入る姫がいるだろうと考えていたのだろうが……

 わかりやすい王子だ。普通、一応はきちんと全員と踊るのに、完全に途中で投げちゃってたものな(失礼なヤツー)。気乗りしない王子はいろいろ見たけど、途中で怒っちゃった王子は初めてかも。姫たちはみんな同じに見えて「どれを選んでもいっしょじゃねぇか」なのだけれど、(1)フェアに勝負できるように同じ格好をさせている(誰が誰だか王子にはわからなくさせている)、(2)すでに心を決めている王子には全部同じに見えている、と考えて、今回は(2)をチョイスしてみた。実際は「各国の姫」ではなくて「近在の有力貴族のお嬢さん」くらいなのかもしれない。役名は「花嫁候補」なわけだし。「うちの国の姫が戻されてきた!」となったら国際問題だけど(笑)、それが許されるほどの大国じゃないしね。こんな時に道化でもいれば間がもつのに、道化にも暇を出しちゃったのだな(←おいおい)。

 普通は王子がオデットに「舞踏会に来て」と要請しているので、王子はずっとオデットを待っている。だけどシヴァコフの王子は舞踏会そのものを意味のないものとして否定し続けた。戦略としてはオデットに舞踏会に来てもらって、そこで彼女を選べば、ある程度円満にいくはず。実際、オディールについてはそうなったのだから。なぜ彼はそうしなかったのか? 「オデットは昼間白鳥だから」。だって窓に映るのは白鳥だし。えっとまあ、いいや、舞踏会は夜でも。実際そんなツッコミよりも重要なのは、王子の純粋性であると思う。オデットに愛を誓った彼には、舞踏会自体が耐えられない。彼は自分の「花嫁選び」の話など、オデットの前で持ち出すことはできない。ましてそこで彼女を指名するような「小細工」が許せない。統治者としてどうかとは思うし、その若さが彼の破滅要因であるのだけれど、そのあまりにもまっすぐな激しさが、シヴァコフには似合う(ひいき目)。そして、ファンファーレは鳴る。それがもうひとつの魔法の始まり。

 ……オデット! ああ本当に?! まさか!……

 一瞬、満開の笑顔になる王子。この日は、オディールを追って下手に捌けるときのアラベスクをやらなかったと記憶している。ただまっすぐに、オディールを追って袖に走り込んでいった(アラベスクなんかやってる場合ではないらしい)。オデットへのつのる想いと、来るはずのない彼女への疑惑。彼が陥るのは、オディールの誘惑ではなく、ロットバルトの魔法。この茶番劇から抜け出したい、一刻も早くオデットの呪いを解きたい。愛情が激しければこそ、彼はロットバルトの手中に落ちる。

 この版では、民族舞踊はすべてロットバルトの目くらまし、という演出になっている。母上も無防備だと思うが、自分の宮廷よりも立派な舞踊隊をかかえる伯爵だから油断したらしい(冷静に考えると「ドサ回りの一座」なのだが)。だがすでに、ロットバルトの魔法は始まっている。母上と家庭教師(こっちはそもそも頼りない)が疑念をはさむ余地は無い。民族舞踊が繰り広げられている間に、王子とオディールの間に何があったのか。そんなこともちょっと妄想……じゃなくて想像させるような(笑)。オディールとともに広間に再び現れた王子は、すでに術中にある。ただ一度、窓の向こうに白鳥の影を見た時を除いて。

 ……あの白鳥は! そうだ、何かがちがう、だがわからない。何かたいせつなことがあったはずだ、今思い出しかけたのに……。ああ、「彼女」が呼んでいる……

 窓の向こうに映った白鳥の影に駆け寄りながらも、ロットバルトに遮られ、王子は眉間を押さえて頭を振る。典型的な「記憶喪失な人」だ。わかりやすくなったなー。そしてふらふらと彼を呼ぶオディールのサポートに戻っていく。「何か」を思い出す隙を与えられずに。コーダが終わり、オディールをオデットと思い込んだ王子は、ロットバルトに促され、笑顔で高々と誓いの指を挙げる。
 
 ……え? ……

 いやー、結構間抜けヅラ(ごめんよー)。すでに、風のように……というか雪崩を打ってというか、ロットバルト一座は去っていく。民族舞踊隊は「めくらまし」ではあるけれど、本当はロットバルトの見せた幻影ではないかと、このあっさりとした退場を見るたびに思う(だから順番待ちにならないよう、さあっと捌けて欲しいんだけどね)。オディールでさえも、ロットバルトの見せた幻。城に来たのは、本当はロットバルト一人ではなかったのか? 

 一瞬の間の後に魔法の解けた王子は、しばらくは自分に何が起きたのか把握できないでいる。自分が挙げている指が何を意味するのか、それに気づいたときにはもうすべて終わっていた。愕然とした王子は、湖に急ぐ。

【3幕】
 過ちに気づいた王子が登場した瞬間からもう痛々しい。寂しく微笑むオデットに、王子はすべてを悟る。もう取り返しがつかない。黒かろうが白かろうが、条件が整った以上、魔法は成就されねばならない。オデットにかけられた呪いは永遠に解かれることはない。すべてをぶち壊したのは、ほかならぬ自分だ。オデットが優しければ優しいほど、王子の心は引き裂かれていく。何度抱きしめようと、ロットバルトの思うままに、彼女は自分の腕をすり抜けていってしまう。それもこれも、自分の引き起こしたこと。王子はただ、悔やみ、哀しみ、絶望するしかない。呪いを解く術はない。このまま二人、寄り添うことも、引き裂かれることもできない。もはや道はひとつしかない。

 王子に「ロットバルトと闘って逆転ホームラン」という発想がないのね。それほど彼の絶望が深かったのだともいえるし、ただのヘタレだともいえる(笑)。でもここが、ボヤルチコフ版のキモ。黄昏の王国の中で、精一杯責務を果たすべく、現実を受け入れる覚悟をした王子。オデットを愛したことで激しく感情を昂ぶらせ、花嫁選びの舞踏会すら許せなくなるほどに純粋な王子。彼が持ち合わせているのは、若さゆえの一途さと誠実さだけ。

 オデットの悟ったような優しさは、彼女の意志とは裏腹に、ただ王子を切り裂いていくだけで、彼の救いには決してならない。これがこの版の怖さだな。むしろなじって責めて欲しかったろうに。王子はオデットに赦されることで、決して赦されない自分を思い知らされる。誓いの指を揚げた瞬間に、彼は英雄になる資格を放棄したのだ。彼はもはや、何も救うことはできない。

 絶望的なパ・ド・ドゥの後、舞台の中央にロットバルト、両脇に白鳥の群れ、そしてさらに左右に分けられたオデットと王子が配置される。二人は何度も中央でポーズを取りつつ、再び左右に別れていく。ボヤルチコフ版が「謎」とされる部分だな。「二人が何かをしようとする」と思うからいけないのかな。いや、二人の「振り」は謎なんだけど(とりあえずあの「右脇腹のストレッチ」みたいなポーズは何とかしろよ)。それは見る側よりもむしろ、あれをねじ伏せようとするダンサーの側の問題かも。特にゲストダンサーが踊るときは。

 多分、ことは単純だ。パ・ド・ドゥの後、二人の覚悟はできている。中央にロットバルトがいる。二人が寄り添おうとする。ロットバルトは二人を引き離す。二人はさらに寄り添おうとする。さらに引き離される。白鳥の群れは二人を見守りながら、ロットバルトを牽制する。最後に引き離された後に二人はロットバルトに再び引き離される隙を与えないよう、それぞれ群れの外を迂回し、舞台奥で再び出会った瞬間に身を投げる。白鳥たちは二人の覚悟を察して、通り過ぎると同時に身を伏せる(←そういう必要があるのかと言われると困るが)。

 で、困ったことに、この間にロットバルトが何をしてたのか、忘れちゃったのさ(間抜け過ぎだ>ぢぶん)。確か二人が舞台奥に向かって行くあたりで一度捌けて、上手奥で少し悶えて倒れていたような気がするのだが。 

 わかりづらいのは、引き離され方があっさりし過ぎているせいもあるな。音楽が高まる直前に、群れの両脇で二人がフェッテするところが、多分、身投げの「助走」(という言い方もなんだが)。まあ「助走」といっても本当に走ってるわけじゃなくて、「示し合わせ」とでもいうか、「行くよ」みたいな(言えば言うほど間抜けな感じ)。じゃあ何か、体側延ばしのポーズは準備体操か。ああああああ。ここまでシリアスに来たはずなのにっ。

 ええと。余分な解釈はしない方がいいということなのかな(苦笑)。シヴァコフは与えられた振りを、かなり暴走しながらではあったが、とても素直に踊ったように思う。王子の中には「オデットと共にある」こと意外はなく、それによってロットバルトを滅ぼそうとか、オデットにかけられた呪いを解こうとか、ましてやほかの白鳥たちを救おうとか、そういった犠牲の精神=「邪念」がまったくない。それが彼の王子の「純粋さ」。呪いを解くのが王子の「まごころ」であるとするならば、これ以上のものはない。何もかもを失った王子が最後に行き着いた無心の境地が、結果としてロットバルトを滅ぼし、ほかの娘たちを救ったと。なんだか最後にきて仏教っぽくなっちゃったな。

 やや補足的に。「バレリーナへの道・白鳥の湖」で、シェスタコワ(とシャドルーヒン)がインタビューを受けている。「白鳥の湖はバレリーナにとってむずかしい作品といえるのだろうか?」という問いに、シェスタコワはこう答えている。「白鳥の湖は、テクニックがあり、手や脚、そして頭がノーマルならば(笑)、特に難しいバレエではないと思いますよ」。さらにラストについて。「愛しているから、その人のすべてを許すことができる」「オデットは愛する人とずっと一緒にいたかったから死んだんです」。つまり、難しく考える必要はないのね。「愛する人と一緒にいたかった」という一点さえ押さえれば、後はどうでも(笑)。

 予想はしていましたが、えらく長くなってしまいました。妄想におつき合いいただきました方、どうもありがとうございました。まあ「ボヤルチコフ版って、やっぱり変〜」と言うのが楽しいということはあるので、その意味では野暮だすな。

(06.6.1)

« 【バレエ】雑記帳 (5)  シヴァコフをめぐるパートナーたち | トップページ | 【バレエ】雑記帳 (7)  極私的シヴァコフ狂走曲06夏 »