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【バレエ】グラン・ガラその1

2013.3.20 東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ グラン・ガラ・コンサート私たちはひとつ!!
 オーチャードホール

第一部
「コッペリア」第3幕より エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ
「ジゼル」第2幕より 田北志のぶ、ヤン・ワーニャ
「海賊」より エカテリーナ・ハニュコーワ、ブルックリン・マック
「ライモンダ」より マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ
「タリスマン」より エレーナ・エフセーエワ、イーゴリ・コルプ

第二部
「エスメラルダ」より 田北志のぶ、ヤン・ワーニャ
「On the way」 ブルックリン・マック
「ラ・シルフィード」第2幕より エカテリーナ・マルコフスカヤ、アレクサンドル・ザイツェフ
「グラン・パ・クラシック」 エレーナ・エフセーエワ、イーゴリ・コルプ
「スパルタクス」より マリア・アラシュ、アレクサンドル・ヴォロチコフ
「瀕死の白鳥」 田北志のぶ
「ドン・キホーテ」より エカテリーナ・ハニュコーワ、ブルックリン・マック

 フィナーレ 「花は咲く」

 東日本大震災のチャリティーとして、キエフ・バレエのソリストである田北さんの呼びかけ/プロデュースで行われたガラ公演です。チラシの方へは「チケット代から1000円が支援金に」とはあるのですが、それはどこへ送られるのか、プログラムの方を子細に眺めてみましたが、出ていないようです。まあ仙台現地が運営に入っているので、そちらに任せてあるのかもしれないな。中越地震のチャリティ・ガラの時も結局「あれはなんだったんだ?」ということはあったので、東京エレクトロンホールのサイト辺りに「こうしましたよ」てな報告が上がると嬉しい。

 入り口で配布物を受け取って、プログラムを買おうと思ってうろうろして見つからなかったので、とりあえずビュッフェで腹ごしらえしながらもらったチラシ束を見たら、それがプログラムであったという( ̄▽ ̄)。8pですが、フルカラーで、ダンサーのプロフィールもきちんとしたのが載った、ちゃんとしたプログラムでした。ただ、演目に作曲家も振付家もないのが不便だなあ……。

 演目ごとにいくのは手間なので、カップルごとにいきますよー。

 プロデューサー兼ダンサーの田北さんは、だいぶ前のキエフ来日公演の「くるみ」でアラビアを見たくらいではなかったかと。そのときは好印象。ペアを組んだキエフのヤン・ワーニャは、年末の来日公演でヒラリオン(ハンスだったか?)を見ました。デカイだけあって、演技は大味だけど踊りは柔らかくて優しい、どちらかといえばノーブルタイプの印象で。
 で、やっぱりそんな感じでした。1本めの「ジゼル」のPDDは、田北さんの表情が無表情を通り越してちょっと怖くてですね、2幕の最初のPDDならいいけど、ミルタの前でのPDDはもうちょっと愛が欲しいなーと(←まあ解釈の相違なのかもですが)。踊りは上手い。むしろその2幕最初のPDDが見たかったかも(ふんわり水平リフトとか)。ヤンのアルブレヒトは、育ちのいい、人もイイ、というアルブレヒトで、人柄がにじみ出るというよりは「人柄まんま」とでもいうか。手足が長いだけあって、ヴァリエーションがすごく映えるし、サポートも丁寧で上手。やっぱりノーブルタイプなんだろうなあ。ガラなのにちゃんとお墓がありましたよ、そういえば。

 2本目は「エスメラルダ」。てっきり、ガラでよく見る派手なPDDの方かと思ったら、全幕からの抜きでびっくり。これもいくつかバージョンがあって、自分もちゃんと見た全幕はダンチェンコのと、プティくらいで。マールイの版なんて話がややこしくて未だによくわからんし。今回は多分、「恋人だと思ってたフェブ隊長に実は婚約者がいて大ショック! しかもそれが発覚した場で踊れっていうし!」(←こう抜くとバヤデルカみたいだな。ってジゼルもそうか)という場面だと思うんですが、バージョンが違うんでようわからん。ヤンも「どの王子でもこれ1枚でオッケー」みたいな衣装だし。
 田北さんは赤の衣装がとても似合っていて、失望と落胆と絶望と、時折それを振り払おうと自分を鼓舞し、しかしまた……というエスメラルダの心情が実にみごとに踊られていて、この人は演技派なんだなーと(前にみたのが「アラビア」だからね)。中程(終盤?)に、後ろ向きのパ・ド・ブレで舞台を蛇行しながら何往復だが(1.5ないし2?)する場面があるんですが、そのパ・ド・ブレがまた絶品といいましょうか。あれは技術的以上にすごかったなあ。ミルタのパ・ド・ブレなんかもいいだろうなあ。
 ヤンの方は、やっぱり育ちもよくて人もよさそうでしたが、それはフェブ隊長じゃなくて、実はマールイの版に出てくる「詩人」だったりするんだろうか、と思うほどに性格がよさそうでしたよ(←ダンチェンコのフェブのイメージが……)。うーむ。
 ジゼルよりもこちらの方が見応えがありましたが、田北さんは2回も悪い男に引っかかっちゃったのかー( ̄▽ ̄)などと余計なことも思ったりして。

 田北さんは3演目めとして「瀕死の白鳥」がありました。チェロとハープが舞台にあがって生演奏。パ・ド・ブレはやっぱり上手かったけれども、小さな波打つような動きよりも、大きく羽ばたいたときが美しかったです。

 さて、「グラン・ガラ」の幕開けは、シュツットガルトのザイツェフと、バイエルンのマルコフスカヤによるコッペリア。二人で舞台中央に走り出てきて、チュッとしてたんだかしてなかったんだか、はっと気づいて横を見ると舞台にはたくさんのお客さんが! という趣向ですごく可愛かったです(^▽^)。若いっていいなあ、ほほえましいなあ、と思いつつ見てて、あとで考えたらザイツェフ若くはないだろう……(←オネーギンに来てたのにすっかり忘れてました)。

 若いか若くないかはおいといて、マルコフスカヤがとにかくすっごく可愛くてですねー。2部で踊ったシルフもすっごく可愛くてですねー。もうそれだけで満足だな。全幕見てみたいなあ。
 ザイツェフは、経歴を見るとボリショイ(学校→劇場)→ドレスデン→シュツットガルトなんですが、なんとなくジャンプの仕方が「シュツットガルトっぽい」感じがする。どこがどう、って説明はできないんですが、シュツットガルトの人ってこういう飛び方するような気がする、という。シルフの方はちょっとバテバテで大変そうでしたが、ブルノンヴィル版なんだし(ラコットじゃないし)、マルコフスカヤがなんともないんだからがんばれよー、と。まあ、前日仙台でマチネ、移動して東京ソワレ(といっても5時だから早め)、そりゃ疲れも出るわなあ。

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