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【バレエ】グラン・ガラ 

2014.7.14 東日本大震災復興祈念チャリティ・バレエ 第2回グラン・ガラ・コンサート私たちはひとつ!! オーチャードホール

 キエフバレエの田北志のぶさんプロデュースのチャリティ・バレエの2回め。前回はこちら。「チャリティ」と銘打ってはありますが、どういうチャリティなのかはプログラムにも記載がありませんでした。多分、観客の方も
(仙台公演はともかく東京では)ぢぶんも含めて、チャリティだろうがそうでなかろうが、出るメンバー次第で行くか行かないかを決めるんだろうし。

 ということはさておいて、公演自体は昨年に引き続き、アットホームな雰囲気のある、とても気持ちのよいものでした。
 席は1階前方、やや上手より。前の人の頭で多少凸凹はありましたが、ガラだし、それほどひどくはない。Aにしてはコスパのよろしい席でした。床に転がられるとちょっとなー、くらいな感じ。ただ前の人が大きいと結構困るかも。

『赤と黒』よりpdd 
振付:ショルツ 音楽:ベルリオーズ
エカテリーナ・マリコフスカヤ アレクサンドル・ザイツェフ

 幕前の芝居からで、寝台のセットがあったりしたのだが、いかんせん西洋文学の素養がないので、話は全然わかりませんでした( ̄▽ ̄)。若い男が恋人の寝室にしのんできて、ちょっと諍う感じの。「引っぱたかれたくらいで女に剣向けんなよオラー」とか。
 マリコフスカヤが可愛かったですー♪ 額のあたりがちょっと若い頃のヴィシニョーワに似てるだろうか。ちょっと男を引っ張り回すタイプの可愛さというか、マノンとかジュリエットなんかも似合いそう。ザイツェフは、なんだろうな。いつも何か足りないような気がする。決定的な不足ではなくて、悪いところはないんだけど……的な。


『パリの炎』よりpdd
振付:ヴィノーネン 音楽:アサーフィエフ
オレーサ・シャイタノワ ブルックリン・マック

 マックは前回の時に好印象だったのだけど今回はちょっと重いかなーと思ったのですが、後ろに行くほどノってきてたので、スロースターターなのかもしれない。シャイタノワは2013年バレエ学校卒、キエフ入団だそうで、まだぴっちぴちなんですね(あんまりそうは見えなかったかも)。顔の付け方がときどき妙な気がしたけど、はつらつと気持ちよい踊りでした。


Beginning
振付:ワルナワ 音楽:サティ
イーゴリ・コルプ

 んーー。リンゴを「口にくわえてる」時点でマグリットじゃないんだけど(というか「動く」時点でマグリットじゃないというか)、それは言ってもしょうがないからなあ。コルプのしなやかな動きは相変わらず超人的だとは思うのだけど。
 エフセーエワがキャンセルになったために変更された演目ですが、ぢぶんは、コルプはノーブルな王子をオーソドックスに踊っているときがいちばん好きなので、ちょっと残念(まあ予定通りにジークフリートを踊っても「ノーブルをオーソドックスに」になったかはわからんのですが)。


病める薔薇
振付:プティ 音楽:マーラー
田北志のぶ ニキータ・スハルコフ 

 以前、ロパートキナとコズロフで見た記憶がうっすらとあり、多分それ以来(何年前だ−)見ていなかった作品。ロパートキナとは(多分)全く違うアプローチで面白かったです。ロパートキナは女王然とした、冒しがたい薔薇であり、コズロフは「手の届かない」その薔薇を求めるという感じだったと思うのですが、今回は、悪魔または死に神に魅入られたいたいけな少女、という趣で、それはそれでモチーフに合っていたと思います。スハルコフがよくってねえ( ̄▽ ̄)。前回もこの作品で「コズロフいいなーー♪」と思ったので、役柄的になにかぢぶんの琴線に触れるところがあるのかも知らん。田北さんは、終盤の、前方に向かってもがく様が生への執着といいますか、切実な迫力を感じて、心に響くものがありました。前回の「エスメラルダ」といい、なにか「薄幸系」みたいなのが似合うタイプなのかな。
 個人的には今回の公演では、これがいちばんよかったです。


レ・ブルジョワ
振付:コーウェンベルグ 音楽:ブレル
アレクサンドル・ザイツェフ

 エフセーエワのキャンセルで追加された演目。えーと。ザイツェフが真面目な人だという(そしてきっと「いい人」だという)ことはよくわかった。


『ラ・バヤデール』3幕のpdd
振付:プティパ 音楽:ミンクス
マリア・アラシュ ルスラン・スクヴォルツォフ

 アラシュなのでてっきりガムザッティの方のpddだと思っていたら、影の王国の方をがっつりでした。コーダのアラベスクで後ろケンケンがすごかったなあ。そんで、近くで見たせいか、何か目が「イっちゃってる」みたいになっていたのはなぜだろう。二人とも、本人比でそれほど調子がいいような気もしなかったけれど、やっぱり「ボリショイの格」みたいなものは大きいですねえ。あれは何なんだろう。


『エスメラルダ』よりpdd
振付:プティパ 音楽:ドリゴほか
オレーサ・シャイタノワ ニキータ・スハルコフ

 あまり組み慣れてないのか、シャイタノワはアダージョは今ひとつだったけれども、ソロははつらつとして気持ちいい。まだ若いからいろんなことが「これから」なんでしょうね。スハルコフのサポート(というより「リード」かな)は丁寧で好感。王子系もよさそう。今回見た範囲では、クラシックもモダンもバランスよくいけそうな気がするので、期待してます……ていうか、年末の「くるみ」には来るんだろうか。


天にあるごとく、地にも
振付:ライアン 音楽:バッハ、マルチェロ
ブルックリン・マック

 しかしなぜこうコンテの作家は「パンツいっちょ」をやらせたがるのかと思うんだけど(個人的には「パンツいっちょ」に「セクシーさ」を感じることはないんだよなあ……。むしろ「パンツいっちょ」の時点で「セクシーさ」が雲散霧消するというか、長パンとかシャツ1枚とかの方が……)、それはおいておいて、そんなに面白い作品ではなかったような。しかし彼の腕の長さや手の大きさは魅力ですね−。骨格が太いので、舞台で見るとボリュームがあるような気がするんですが、フィナーレの花配りの時に直ぐそばを通ったのを横から見たら、意外に腕も細く、上半身も薄くてびっくり。ほかの人が薄すぎるんだろうけどなあ。


『黄金時代』よりリタとボリスのアダージョ
振付:グリゴローヴィチ 音楽:ショスターコヴィチ
マリア・アラシュ ルスラン・スクヴォルツォフ

 『赤と黒』もそうですが、やっぱり全幕で見てないものって今ひとつ面白みがわからないような(その点で、古典のpddってうまく「抜ける」ようにできてるんだな……ストーリーと関係ないってものも含めて)。ガラで見慣れててもあんまり面白くないものが、全幕を初めて見たときに「をを!」ってなることもあるので、これもそういうものかもしれない。アラシュがイっちゃった感じではなく普通にもどっていたというか。……ルスランの印象が薄いのはなぜだろう……。


『シェヘラザード』よりデュエット
振付:フォーキン(改訂ヤレーメンコ) 音楽:リムスキー・コルサコフ
田北志のぶ イーゴリ・コルプ

 面白かったけど、エロやセクシーさは(自分としては)はなかったです。田北さんのゾベイダは健康お色気系で、何かこういうのを見たことがあるなーと思ったら、直前に見た「カミカゼ野郎真昼の決斗」(66年東映)の台湾女優だった。60〜70年代前半くらいの東映の、謎の「セクシーダンス」ってこんな感じだったよなあ( ̄▽ ̄)とか。顔立ちが古風だからそう見える部分もあるのかも。「世間知らずなお嬢さん」みたいな雰囲気はあって、「ハーレムの寵姫(ただし覇権争いとは無縁)」というところで似合っていたかと。コルプの方は、出るなりターバンの下からのぞいている「黒髪のエクステなの? ターバンの飾りなの?」てのがえらい気になってですな( ̄▽ ̄)、それと相まって「シェヘラザードよりもダッタン人」だろそれは、という。
 なんだろうなあ、二人が微妙にかみ合ってんだか、かみ合ってないんだか。「かみ合わない」まではいかなくて、ちゃんとじゃれ合ってるんだけど、なんかこう。いや、面白かったんですよ、すごく。


ディアナとアクティオン
振付:ワガーノワ 音楽:プーニ
ブルックリン・マック&全員

 マックが出てきてソロを踊ったと思ったら、次々に出演者が自分の演目っぽい踊りをひとくさり踊るフィナーレに……って、本来はマックとエフセーエワで踊る予定だったので、そのような変則構成になってしまったのですね……(´・_・`)。仕方がないことですが、マックとエフセーエワで見たかったですねえ。ぢぶんはカレーニョのファンなので、マックが踊るアクティオンもきちんと見たかった(特にあの「くねっ!」の連続ジャンプ)。踊りはもうキレッキレで、ぢぶんのアドレナリンも思わず上がりましたが、一方で、まだまだ黒人ダンサーはこういう「大技担当」だったり、わかりやすいテクのすばらしさがないと上に上がりにくかったりするのかなあというようなこともちらちら思ったり。
 しかし、彼の観客を楽しませようとするサービス精神や、舞台でのちょっとした心配りとか、見ていてたいへんに気持ちがよくて、前回も今回も、好きになって帰れる人なんですな。また何かの機会に別の面も見せてくれると嬉しいです。


フィナーレ『花は咲く』

 今度こそフィナーレ( ̄▽ ̄)。こちらは前回同様に、各組(マックだけ一人)が順番に出て、最後に全員が手にした花を客席に降りて配る、という趣向。
 特に卓越したなにか、という催しではないかもしれませんが、フレンドリーな雰囲気で、きもちよく終わりました。

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