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【バレエ】コジョカル・ドリームプロジェクトBプロ

2014.7.27 アリーナ・コジョカル〈ドリーム・プロジェクト2014〉Bプロ ゆうぽうとホール</strong>

 コジョカルのガラのBプロ。こちらは第1部が普通のガラ、第2部が「レディオとジュリエット」1幕物1作品という構成。コジョカルとルーマニア勢以外のメンバーが1曲ずつなのは淋しかったですが、千秋楽とて、終演後に「チャリティーイベント」としてコジョカル、コボー、カスバートソン、マックレー、エルナンデスによるトーク(会場からの質問に答える形)がありました。1部と2部の間の休憩にも、衣装のままのダンサー達による募金活動があり、会場募金とチャリティーオークションでの収益全額が、あしなが育英会を通じて東日本大震災の津波遺児のために使われるそうです。これらはコジョカルの発案によるもので、「チャリティー」と銘打ってはいない公演でしたが、ありがたいことです。
 席は1階の前方、上手寄り。
 

「オープニング」
振付:ペタル・ミラー=アッシュモール 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
アリーナ・コジョカル
オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ、堀内尚平、クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル

 Aプロと同じものですが、ルーマニアの男性達も6日めとあって、Aプロのときよりもリラックスしてこなれた感じの踊りになってました。

「パリの炎」
振付:ワシーリー・ワイノーネン 音楽:ボリス・アサフィエフ
ローレン・カスバートソン、ワディム・ムンタギロフ

 このペアは、こちらの方がずっと息が合っていて楽しかったです! このあいだのマックは「革命戦士」っぽかったけど、ムンタギロフは「シトワイヤン」というよりむしろプチ・インテリの「いちご白書」的な( ̄▽ ̄)。こういう演目の割に二人ともやりすぎ感がなくて、しかししっかりとしたテクニックも見せてくれるという、なかなかにさわやかで明るい舞台でした。


「真夏の夜の夢」より "結婚式のパ・ド・ドゥ"
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
アリーナ・コジョカル、ダヴィッド・チェンツェミエック

 前に誰だかで見た時も、あんまり面白い感じではなかったんだよな……。全幕で見て具体的にどういう場面なのかがわかってるとまた違うんだろうな、と、ノイマイヤーの抜きを見ると毎回思うんだけど、単純に自分にノイマイヤーツボがないのかも知れないという気もしないでもない。全幕や1幕ものをまるっと見ると面白いんだけどなあ。


「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

 これも楽しかった! 自分の中で「かわいい系」に分類されていたサレンコが、いつのまにか人妻っぽくなっていたよ。誘惑する人妻。ヴァリはペテルブルク系(ドリゴの)だったけど、今のサレンコだったらグリゴロ系のアレでも見たかった。マックレーは王子なんだけど、ちょい悪っていうか、ちょい悪魔っていうか。両方「黒」いし、ロットバルトいなくて十分だなあ( ̄▽ ̄)。二人で組むのはあまり見た記憶がないんだけど、そういう「丁々発止」な部分も含めて、なかなか面白い組み合わせかも。


「ノー・マンズ・ランド」より パ・ド・ドゥ
振付:リアム・スカーレット 音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー ピアノ演奏:高野直子
Co-production of English National Ballet and Queensland Ballet

 「ノー・マンズ・ランド」といえば、ボスニア紛争を描いたブラックコメディを思い出すわけですが、こちらは第一次大戦期の話らしい。これも見たことのない作品の抜きだけど、こちらの方が面白かったな。コボーのせい……ではないようなそのような。コボーの方が「演技者」である、ということなのかもしれないし、まあもうひとつは「結婚式」だしなあ。闇から現れ、闇に消えていくコボーがなんとも不気……、ええと、出征した男なのか戦死した男なのか、今ここにいない男性と踊るコジョカルの切なさが伝わってきました。


「ドン・キホーテ」
振付:アレクセイ・ラトマンスキー(原振付:マリウス・プティパ) 音楽:レオン・ミンクス
ユルギータ・ドロニナ、イサック・エルナンデス

 これも楽しかったぞ! ということで、超絶技巧系古典3本、どれも甲乙つけがたく楽しかったのは珍しい。ドンキのGPDDはダンサーによって(特にガラでは)あれこれアレンジされるので、見てるときはラトマンスキー版だとは思わなかったという( ̄▽ ̄)。どんなんだろうな、ラトマンスキー版。
 日頃はテク見せびらかし系はどーたら言うくちですが、こんだけさわやかかつかっきりやってくれれば文句ないわ−。ドロニナの超長バランスも、「ふらふらするくらいならやらなくていいよ〜」というところが全然なくて、いやもうおみそれしました、という。エルナンデスもどんどんノリがよくなっていって、さわやかな超絶技巧だ。しかも二人とも「古典」の枠ははずれないので、気持ちよかったなあ。エルナンデスは、最初のイメージではコンテ向きなのかと思ったけど、海賊、ドンキと見たら古典の方が面白い気もして、これはどんどん呼んで欲しい若手ですね。というか、オランダ国立バレエごと呼んでほしいわ〜。


〈本日の特別プログラム〉 「眠れる森の美女」より "ローズ・アダージオ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・I. チャイコフスキー
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー、ダヴィッド・チェンツェミエック
オヴィデュー・マテイ・ヤンク、ロベルト・エナシェ

 コジョカルがバルーン袖のついたピンクのチュチュで、王子達がオープニングと同じ黒のポロとスラックスなので、なんかこう、「オーロラ姫と4人の悪漢」的な何かに。エチュードのでも白組のでもいいから、古典系のシンプル衣装が欲しかったなあ……(←東バの衣装でも大丈夫そうな面々。というか、みんなコボーと身長が揃っていたような)。コジョカルは「かしずかれる姫」が似合ってキラキラ。
 最後のプロムナードの音楽のリピート具合が違うな、と思ったら、4人終わったところでいきなりマックレーが登場してさらにもう一回りで大笑い。その後、ムンタギロフとエルナンデスも出てきたのでもう2周するのかと思ったら、さすがにそれはなかった( ̄▽ ̄)。コジョカルならできそうだったよ〜。ほかの女性達も出てきて、一区切りのカテコになりました。


「レディオとジュリエット」
振付:エドワード・クルグ 音楽:レディオヘッド
アリーナ・コジョカル、ダヴィッド・チェンツェミエック
ロベルト・エナシェ、堀内尚平、オヴィデュー・マテイ・ヤンク
クリスティアン・プレダ、ルーカス・キャンベル
"Radio and Juliet" is a production of The National Opera House in Bucharest (Romania)

 「ジュリエットがロミオの後を追わなかったら」。男性達は、誰が誰、という明確な役が与えられているわけではない、というのは何かで読んだんだけど。映像を使った作品で、本当に映像とのコラボが面白いのってそう多くはないんだけど、これも導入部の映像の長いこと長いこと。スタイリッシュであることと面白いことは、両立するときもあるけどしないときもあるんだよなあ。舞台における映像と生身って、多分作家が考えるよりも存在に齟齬があるんだよな。
 ルーマニアの男性諸氏は、この作品がいちばんこなれていて、踊り慣れてる感じだった。衣装や照明の感じからウエストサイド的な、あるいは近未来的なイメージに思えるけど、特にそれを狙っているというのでもないのかな。ジュリエットがバージンロードを歩きながら、次々に男が入れ替わっていくのに頓着しなかったり(だってロミオはもういないから)、最後の最後で一瞬、ロミオとジュリエットが男性二人に錯視されたりという面白さはところどころにあるんだけど、このテイストというか、この構成で50分は正直長かったような……。自分は洋楽を積極的に聴いている方ではないので、レディオヘッドにそれなりの思い入れとか耳なじみがあればまた違うのかもなあ。ダンサーのテクニック的な不満はなかったんだけど(むしろ感心した)。

 
 一通りのカテコのあとは、1部で出たダンサー達が私服で登場。千秋楽恒例の「SAYONARA See you again」電飾が降りました。コボーの黄色いデニムがなんとも( ̄▽ ̄)。カスバートソンが黒のシックな感じ、サレンコがミントグリーンっぽいワンピースで可愛かったな。エルナンデスは半パンで、ムンタギロフは「普通」の格好だった。
 その後、トークショーがありましたが、そちらは「綾瀬川的」の方ででも。

 
 

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