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【バレエ】世界バレエフェスティバルAプロ

2015.8.1 第14回世界バレエフェスティバル<プログラムA>  東京文化会館

 3年に一度のお祭り。いろいろありまして、今回は初日に行って参りました。席は下手サブセンターの真ん中通路よりもちょっと前。前の男性が大きかったのを除けば、見やすくてよい席だったけど、両脇が二組ともおしゃべりすごい……。踊ってる最中はさすがに静かなんだけど、レベランスのとき。せめて幕が閉まるまでは待ってくれないかな……。

 指揮者はオブジャニコフ(1,3部)とセルヴェニカス(2、4部)の交替制。何曲かあるピアノ曲はフレデリック・ヴァイセ=クニッテル。フィナーレでは、いちばん下手にいたアレクサンドロワが指揮者二人を、「グノシュエンヌ」を踊ったアイシュヴァルトがヴァイセ=クニッテルを迎えに行く係でした。


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

 マックレーの陽気なサービス精神は幕開けにぴったり。サレンコはまだ慣らし運転な感じ。サレンコって、以前は「はつらつガール」な印象だったけど、いつの間にかしっとりした大人のお姉さんになったなあ……。


「3 つのグノシエンヌ」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:エリック・サティ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー

 そんなに面白い演目ではないんだけど、とにかくアイシュヴァルトのムーブメントの美しさ! 惚れ惚れするなあ。


「お嬢さんとならず者」
振付:コンスタンティン・ボヤルスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アシュレイ・ボーダー イーゴリ・ゼレンスキー

 アシュレイ・ボーダーが相当たくましい「お嬢さん」なんだけど、相手がゼレンスキーなので「お嬢さん」ぽくなくもない。ショスタコなんだけど、むしろMGMっぽいのはABT+NYCBだから? ゼレンスキーの役(「ならず者」って「フーリガン」なのね)は、やってることはメチャクチャなんだけど、ゼレンスキーなのでどこか可愛いというか憎めないというか。「どうだ、見ろ!」って胸を出すところは、ホントだったら「水兵さんでタトゥーあり」みたいな感じなのかなあと、やっぱりそれじゃMGMだろ、と思ったりして( ̄▽ ̄)。


「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ

 来ましたよ、ロホ姐御! 長バランスあり、超絶回転ありですが、その「見せつけてやるわよ!」がきちんと「オディール」の役の中に収まっているところがロホらしい、素晴らしいところ。32回転を何回回ったかなんてもう数えるのも愚かしいほどに回ってました。シングルシングルトリプル〜、みたいな感じだったけど、4回転入っててもおかしくないくらい。
 相手役のレンドルフは、始めは「ぱっとしないなあ」と思ったけど、徐々に身体が温まってきたのか、ヴァリからコーダにかけてはとてもよかったです。で、「ぱっとしないといえば、ロホの相手はイニャーキーだったよなあ」てなことを思い出したり。あれはあれで名物だったような気も( ̄▽ ̄)。


「フェアウェル・ワルツ」
振付:パトリック・ド・バナ/音楽:フレデリック・ショパン、ウラジーミル・マルティノフ
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

 1部トリ。いやー、ゲランが美しかったです! まだまだ現役だなあ。長い、くるぶしまであるようなスリップドレスなんだけど、もう脚が本当に美しい。無理のない、という言い方は変だけど、しっとりとした、今の二人にふさわしい作品でした。振付家にもダンサーにも観客にも幸せ、というような。


■第 2 部■

「プリセツカヤ追悼」
 第1回フェスより、「瀕死の白鳥」の上映。古いだけあって粗い映像だけど、やっぱりうるっときてしまいますです……。


「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
アマンディーヌ・アルビッソン マチュー・ガニオ

 なんとなく「アンドワルツ」と間違ってたw。マチューが「普通にエトワール」な感じ。半端にチャルダッシュな振りなのは、ショパンへのオマージュ(だったらチャルダッシュじゃなくてマズルカなんだな)なのだろうなあと思いつつ。男女のヴァリが2つずつあるのは正直長いと思ったけど、マチューは2度目のヴァリの方が(振付も含めて)よかった。アルビッソンはいいダンサーだなーと思ったけど、あまり印象がないかも。


「マンフレッド」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マチアス・エイマン

 プログラムに解説がなかったのでなんのことやらだったんだけど、後で別刷りの方の裏に解説を発見しました。差し替えになった演目だからしょうがないやな。エイマンも、ルグリがガラにつれてきてた頃の印象が強いので、いつの間にか立派なダンサーになったなあ、と。音楽も振付も踊りもドラマチックだったけど、全幕を見てからでないと多分本当の「良さ」はわからないだろうなあと思いながら見てました。オネーギンなんかも全幕で見てからと、ガラでしか見てなかった時とは全然感じ方が違ったし、そりゃ仕方ないなあ、と。


「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

 ムンタギロフの脚捌きはとてもきれいで、あ、アントルシャはそこに入れたか( ̄▽ ̄)、みたいなのもあったりして。ラムの、ちょっとシャギー入ったみたいな衣装はロイヤル仕様なのかな。背景は東バのを使用。お墓つき。


「ライモンダ」より第 3 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(プティパに基づく)/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ

 いやもう、二人ともキラキラでキラキラでキラキラでした! ほかにどう言えばいいのか( ̄▽ ̄)。白に青紫が基調の衣装で、ラントラートフはアダージョで長マントつき。マーシャは姐御風ではあるんだけど、すっごい可愛いんだよねえ。なんであんなに可愛いんだろ。マーシャのヴァリは、以前マハリナがよく踊っていた版とはちがって、コーダも確か違うよなあと思いつつ、そういえばボリショイで全幕見たときにもそう思ったよな? と思い出したり。んで、マーシャの「立ち寝」姫も思い出したり( ̄▽ ̄)。はあ、よかった〜♪


■第 3 部■

失われた純情 「いにしえの祭り」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:リヒャルト・シュトラウス
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ 
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

 違う場面からの2つのPDDとのことでしたが、全然違和感なく重なり合いながら一つの場面のように構成されてました。こういうのはガラというかフェスの醍醐味だねえ。
 二組のカップルの、男性はそれぞれ途中で軍服を羽織り、これから出征する前夜の宴。バックの衝立の間には、ホテルの立食パーティのような長いテーブルにワインなど。照明を落とした暗い中で、二人のウェイターが……って、片方は杉山くんじゃないすかΣ( ̄ロ ̄lll)! で、前でアッツォーニらが踊る中、黙々と二人でテーブルの上を片付け、テーブルクロスをたたみ、椅子をどかして、ええと一度は衝立を回して裏からリアブコが出てくる仕掛けをやったりしつつ、机をも袖に運んでいってしまう……ちうのを文字通り「黙々と」音もなく。カップル(死語か)がどれほど時を惜しんでも、それは止まることなく、彼らの想いとは無関係に宴は片付けられ、男は出征する時間を迎えるんだな……。その不気味さはある意味、「時節」の「時」と通ずるような気もしたりして。あの衝立もちょっとアレっぽいしな( ̄▽ ̄)。杉山くんのたたずまいもすごくよござんして、ええ何を見てるんだ俺。もう一人の方は続報が入ったら〜。


「シンデレラ」
振付:フレデリック・アシュトン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

 コジョカルがキラキラでキラキラできらりんこでした! シクリャローフやムンタギロフの時とえらい違うやんけー( ̄▽ ̄)! うなじの恥じらい具合とかなんですかそれ(笑)。そういうパートナーというのはいるんだなあ。それと出会えるってことは本当に幸せなんだなあ、と、しみじみしつつ幸せのお裾分けをいただきましたです。コボーは相変わらずファントム・オブ・ザ・ブンカカイカンですが、それでいいのだ。


「オールド・マン・アンド・ミー」
振付:ハンス・ファン・マーネン/音楽:J.J.ケイル、イーゴリ・ストラヴィンスキー、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ

 いや、面白かったです! 紫の肩出しドレスのヴィシと、シャツにスラックスにベストのマラーホフ。ヴィシが腰の振りもたっぷりに、マラーホフの気を惹く。ヴィシの茶目っ気たっぷりな踊りが楽しく、マラーホフの「むす」っとした感じが妙に猿っぽい。曲がリフレインされたあと、ヴィシがばたこん! と床に丸まって倒れる……と! マラーホフがそれに空気を吹き込んで膨らませる。次は逆に。「空気人形」だったのかよ二人とも( ̄▽ ̄)!
 曲が変わってモーツァルトになると、背のないベンチを使ったデュエット。でもそれが「空気人形」によるものだと思うと、切ないというよりも「無常」な感じも漂ってきて、味わい深かったです。


「パリの炎」
振付:ワシリー・ワイノーネン/音楽:ボリス・アサフィエフ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

 コチェトコワの降板で、サレンコ姉さんの2度目の登板。いやー、もうキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ってヤツですね。こんなに短いPDDだったかなあ、っていうくらいにあっという間。シムキンは通常のシムキン(あれが「通常」ってところがなんとも)で、明るくステージを湧かせ(でもみんなちょっと慣れちゃったかな)、サレンコ姉さんも素晴らしかったですよ! よく回ってたなあ。シングルシングルスロー、で回ってたのはサレンコだったかな?(←みんなよく回るのでもうわからない)。まさしくフェスだわなー、っという楽しさでした〜。


■第 4 部■

「白鳥の湖」第 2 幕より
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

 東バの背景つき。自分の中にあるよりもすごくゆったりと……というか遅いテンポで、正直ちょっと乗り切れなかったです。友人の話だとロパートキナはいつも遅めなのだそうで、それに慣れてるとよかったんだろうな。コルスンツェフは折り目正しいマリインカの王子。相変わらずちょっともっさりだけど、乙女度があがっていたような( ̄▽ ̄)。


「トゥギャザー・アローン」
振付:バンジャマン・ミルピエ/音楽:フィリップ・グラス
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー

 ピアノつき。ブルージーンズと白のタンクトップが清々しい。ムーブメントは美しかったけど、あまり記憶にない……。ううむ。


「オネーギン」より第 1 幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル

 前回見た時よりは「大間違い」な感じはなかったけど、「魔王降臨」というわけでも……いや、魔王じゃなくていいんですけどもw。もみあげも前よりは様になってきたような。アマトリアンのスピードと思い切りのよさがすごい。フォーゲルの方はなにか運搬ばかりしていたような気も……。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ

 バジルのオシールの衣装がどうもよろしくないのもあるんですが、まあそれはおいといて。ヴァルデスは超絶バランスを4回やってのけて、一度なぞは前に傾いたところを自力で(サポートなしで)立て直してそのままキープするという「すげえΣ( ̄ロ ̄lll)」なこともやったりしたのですが、なにせバランス技というのは4回も見ると飽きるという……。真ん中二つ飛ばしてよかったんじゃないかなあ。むしろ、アダージョのフィニッシュのフィッシュを、本当に放り投げてキャッチしたり、ピルエットのサポートの手を離してもくるくるくるくるくるくるくるくる回り続けるとか、そっちの技の方に「すげーーえっΣ( ̄ロ ̄lll)!!!」ってなりましたですよ。ヴァリは割と普通だったなあ。
 キューバのバレエっていうのは、単体のダンサー以外はほとんど観る機会がないんだけど、キューバ自体がこういう超絶技巧的なものを重んじる傾向なのか、それとも「ハンデ」のために、こういう付加価値がないと国際舞台では上にあがれないのか、気になるところではあります。

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