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【コラム】ていこうせん38号&41号

「'97ガイドライン安保・有事法に反対する全国Fax通信」から

38号 「ここに基地ができたら」「ここに基地がなかったら」

41号 周辺事態法成立


◆3月、まよなかしんや氏の案内で、浦添の「那覇軍港移設予定地」の海を見た。東京育ちの私の目から見れば海はやはり青く澄んでいて、近い沖合ではサンゴのリーフに波があたり、「こんなにきれいなのに」と思うのだが、沖縄で暮らしていれば海はこれくらいで普通なのかもしれない、とも思う。◆ここ何年かで、いくつもの「現場」へ出かけた。カネとヒマの許す範囲でしかないが、それは多分にこちらの想像力を補う、といった意味が強かった。地図や写真だけではわからない、海の青さ、浜の砂、飛行機の音、軍艦の大きさ、潜水艦の黒さ、店やポスターの並び、そして空気の温度を肉体の中に染み込ませていく。そこでの新たな想像力――「ここに基地ができたら」あるいは「ここに基地がなかったら」。そんな作業だった、と思い至ったのは、かなり後のことだった。◆どこに基地ができるったって、イッテツマラナイカラヤメロト言うのだが、「ここ」に「それ」ができる(ある)ことの意味を問い返していく作業こそが、人と現場とを結んでいくのかもしれない。(38号 99.5.2)

【補】本当はこれが最終号だったみたいな書きっぷりだな(笑)。つか、この時は「有事三法の決着がつくまで、追加購読費なしで発行する」だったので、毎回「次号は最終号?」状態だったんだよな…。でもまあ、なるべく「現場」に行こうよ。そこでしか見られないものがあるから。というのが、この15年、言い続けたことのような気がする。


◆「その日」、あほうな手違いで定時まで会社にはりつきだった私は、「間にあったかな」と醒めた気持ちで永田町の駅の階段を登った。そして雨の中、「戦争立法の成立を許さないぞぉ!」とシュプレヒコールを繰り返す。遠くで妙法寺さんの団扇太鼓が規則正しく響いている。傍聴に入っていた人たちが小走りに帰ってくる。「今、成立しました」。簡単な採択状況の報告の後、その日も国会前での集会の司会をしていたK氏がコールの音頭を取った。「周辺事態法案の成立に抗議の意志を込めて……」。そうか、「反対」は今「抗議」になったのか。思ったその瞬間に、どっとくやしみがこみ上げてきて、あとは拳を振り上げるのがやっとになった。それは妙に純粋に「くやしみ」だったのだ。◆FAX通信も、ようやっと一区切りつく。次の抵抗線を構築すべく、しばらくは充電期間。ご愛読ありがとうございました。また、現場でお会いしましょう!(41号 99.6.25)

【補】周辺事態法成立当日の抗議行動。イージス艦出航の時もそうだったけれど、理性と感情って、やっぱりちがうところで反応するのよ。それも現場の醍醐味…かな。

(05.6)

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